マックス・ヴェーバー研究

マックス・ヴェーバー研究

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出版社
未来社
著者名
中村貞二
価格
6,380円(本体5,800円+税)
発行年月
1999年10月
判型
A5
ISBN
9784624400477

ヴェーバーの社会政策的生涯に初めて光を当てた旧著に三篇増補。近代的市民の理念像・行動規範=「責任をもって行動する人間」を構築したヴェーバーの緊張に満ちた営為を叙述。

目次

緒言
序章 マックス・ヴェーバー、人と仕事
     〔ヴェーバー熱は一過性か/元首の責任、国民の名誉/「歴史に対する責任」/成長と修行/若き経済学者/転落と再起/一九〇四年、『アルヒーフ』とアメリカ旅行/学会の一匹狼/学者と政治家/「神々の闘争」/「価値自由」と「理念型」/新しい問/「合理化」と「カリスマ」/自由への悲願/ニーチェ、マルクス、そしてゲーテ/経済と社会をどう掴むか〕
第一章 「価値自由」の意味
――マックス・ヴェーバーのシュモラー批判――
  はじめに
  第一節 シュモラーにおける社会政策の基礎論理
   一 社会改良思想の生誕
   二 「分配的正義」と「風習と法」
   三 「国民経済」と「社会問題」
   四 「社会政策の形而上学」、総括
  第二節 価値判断の問題をめぐるシュモラー対ヴェーバー
   一 シュモラーにおける価値判断の問題(一九一〇年)
     〔(一)ヴェーバーに対する原理的立場/(二)「風習的価値判断」と「風習的価値」/(三)「風習的進歩」とその媒介者/(四)シュモラーのヴェーバー誤解/(五)価値判断の実践的意図〕
   三 総括、ヴェーバーにおける学問と政治
第二章 初期ヴェ―マックス・ヴェーバーの社会政策回状によせて――
  はじめに
  第一節 帝政ドイツの「社会政策的風土」
  第二節 「回状」起草の経緯と問題
  第三節 ヴェーバーの社会政策学会観
  第四節 「討議会」における「討議」の意味
  第五節 「討議」をうながす内面の事情、「社会政策」から社会学へ
  補遺
終章 社会政策家としてのマックス・ヴェーバー
  第一節 社会政策と人間形成
  第二節 「職員問題」と「隷従の容器」
  第三節 工業労働調査の「価値関心」
  第四節 官僚制化と人権の擁護
付論一 マックス・ヴェーバーと取引所
付論二 マックス・ヴェーバーの都市研究について
   一 ヴェーバーと「現代的大都市」
   二 「都市ゲマインデ」とその源流
   三 都市研究におけるヴェーバーの含意
事項索引
人名索引

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