中世王朝物語全集 10

しのびね/しら露

中世王朝物語全集

取り寄せ不可

出版社
笠間書院
著者名
市古貞次
価格
4,840円(本体4,400円+税)
発行年月
1999年6月
判型
A5
ISBN
9784305400901

しのびね(しのびね)大槻修 田淵福子[校訂・訳注]



名門の貴公子・四位の少将は、

嵯峨野で出会った美しい姫君と契り、若君を儲ける。

しかし、少将の父内大臣は、時の権力者・左大臣の娘と

男君を結婚させ、若君も引き取る。

女君は男君の心変わりと誤解し、知人宅に身を寄せ、

やがて帝の目に止まる。絶望した男君は出家するが、

女君は栄達への道を上ってゆく。

悲恋を乗り越えて幸福をつかむ新しい女性像が描かれる。



しら露(しらつゆ)片岡利博[校訂・訳注]



時の教養人中納言の子息・侍従の君は

按察使大納言の娘・白露と情を交わし合っていたが、

実の妹と勘違いして通わなくなってしまう。

男の不実を悲嘆した白露は志賀の里に身を隠す。

やがて間違いに気づいた侍従は、懸命に白露を捜し、

比叡山に登った帰途、偶然再会を果たし、

やがて幸福な結婚生活を送る。

シンプルにして妖艶な佳作の初の注釈書。

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