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【カッコいいレイアウトを目指すなかれ】
デザイナーの初仕事、レイアウトを任されたらどうやってつくったらいいでしょう。
クールなレイアウトのサンプル集や作品集を見て自分もこんなのをつくりたい、真似したいと思います。
レイアウトデザインはカッコいいクールな物が良いデザインでしょうか。デザイナーはその前に考えることがあります。
大切なのはレイアウト発信側と受けてのイメージを一致させることです。
届けたい情報を届けたい相手に正確に自然に送り込む、しかも無意識に反応してくれたなら、レイアウトは成功です。
これが共感されるレイアウトです。本書はカッコいいレイアウト集ではありません。
レイアウトの本質を論理的に理解する教科書です。
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【自分で組み立てられてナンボです。】
デザイン教育を受けて造形感覚を磨いてきた人は特に美しい物、カッコいいものに敏感です。
しかしそれらの表現を真似てもいいレイアウトはできません。
受け手の共感ゾーンにいないからです。共感されなければ売り上げを伸ばすこともできません。
共感を得るには受け手の求めるイメージを正確に表現することです。
本書ではレイアウトの骨格づくり、エレメントの使い方を実例を見ながら組み立てていきます。
ここまで学んでくると、カッコいいレイアウトの意味も理由も理解でき、真似ではなく自分で組み立てられるようになります。
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【レイアウトの専門用語がそのままマニュアル】
まずレイアウトをする前に「レイアウト様式」を狙うイメージに合わせて選びます。
この様式を誤るとイメージは伝わらず、情報は届きません。
「視覚度」訴求力を画像のインパクトの強さで表すこと。写真やイラストの表現で同じ大きさでも訴求力は違います。
「図文率」画像と文章の占める割合。高ければよりカジュアルに、低ければ堅苦しくなります。
「文字のジャンプ率」本文を基準に、もっとも大きなタイトルや見出しとの大小比。
「写真のジャンプ率」同じように大小比。ジャンプ率が高いほど活気が出る。低いほど上品なイメージ。写真の場合はここにトリミングのルールを絡めて考える。
「グリッド」レイアウトの様式と関係している文字の段組の拘束が高い組か、低い自由な組か。高いほど誠実さを表し、低いほど優しく自由、楽しさが表せる。
「版面率」誌面に対する文字や画像の割合。余白量。版面率が高ければ余白は少なく版面率が低ければ余白は多く上品なイメージになる。
本書はひたすら目標を共感に絞って読者が迷わないように系統立ててレイアウトの作法をマニュアル化しました。
これらの専門用語を使いこなすことでレイアウトを自在に操れるようになります。
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