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デカルト研究の最高水準を示す、伝記の決定版。しばしば所在が不明なほど孤独と旅を愛した「仮面の哲学者」デカルトの生涯と思想の深化を、膨大な資料の読解を通じ丹念に描く。
目次
プロローグ
デカルトの伝記作者たち
リプシュトルプとボレル、バイエ、アダン、コエン/人間デカルトをめぐる二、三の主観的研究
第一章 家族と幼年時代
トゥレーヌに生まれる/ポワトゥの家族(医師たち、高等法院評定官の父)――洗礼証明書/田園にて/少年の恋
第二章 学校教育(一六〇七年―一六一六年)
ラ・フレーシュ学院入学(一六〇七年)――休養と健康状態/期待と失望/数学の高等教育/旅と軍隊経験への憧
れ/ポワティエで法学を学ぶ、一六一五―一六年
第三章 決定的な二年間(一六一八年末―一六二〇年初頭)
ブレダの陣中にて――ベークマンとの出会い・物理=数学、最初の研究、『音楽提要』/ドイツに旅立つ・ばら十字
会――「炉部屋」の冬――三つの夢/シャロンを読む・訪れた国の習慣に適応する
第四章 旅と方法実践のための九年間
延期された二つの公約(ロレート、ある「論文」)/一六二〇年一一月の発見/ある種の形而上学的思索/参戦――
フランスに帰る/『良識の研究』――イタリア旅行/雪崩――マウリッツ・ファン・ナッサウの死――『規則』(新
数学記号法)/屈折の法則/教皇大使邸の会合およびベリ『人間論』への延長/ガリレイ断罪ののち、中断する――『試練』
への序文としての『方法叙説』(形而上学の要約を含む)/『幾何学』の展開/反論と批判・デカルト、無理解に対
して軽蔑をあらわにする/気象学について、二、三の数学者とイエズス会士フルニエは歓迎の意を示す/スタンピー
ウン=ワセナエルの数学的挑戦/イエズス会士ブルダンによるパリでの公開討論のあと、デカルト憤激す/医学への
期待――『反論』と『答弁』を加えて「形而上学」公刊さる――デカルトと娘
第六章 オランダ滞在(一六四二年―一六四九年)
『省察』第二版と論争の始まり――ブルダン、『第七反論』と『答弁』/『原理』(一六四四年)・天空に浮ぶ不動
の大地――新たなる友情・ピコ・エリザベト――一回目のフランス帰国・パリにおいてブルダンと和解する――『省
察』の訳者ド・リュイーヌおよびクレルスリエ(『反論』と『答弁』の翻訳に着手)との出会い/シャニュとの友情/
オランダにおける最後の住居――生物の研究――エリザベト(心身の結合)およびメラン(自由、聖体の秘蹟)との
往復書簡――ユトレヒト論争・フティウスに対してレッヒウ
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