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ことばの意味というものは、話し手と聞き手の相互の関わりの中から生まれる。――会話での「含意」、間接的な言い回し、ポライトネスなど、語用論の基本概念を豊富な用例を用いて解説した格好の入門書。普段なにげなく使っていることばの不思議が見えてくる。
<目次>
第1章 語用論とは何か
1.1 はじめに
1.2 語用論の定義
1.3 抽象的意味から文脈上の意味へ
1.4 発話の意味:「話者の意図する意味」の第1のレベル
1.5 効力:「話者の意図する意味」の第2のレベル
1.6 語用論の定義(再考)
1.7 要約
第2章 発話行為
2.1 J.L. オースティン
2.2 日常言語哲学
2.3 論理実証主義と真理条件的意味論
2.4 行為遂行の仮説
2.5 行為としての発話
2.6 結び
第3章 会話による含意
3.1 はじめに
3.2 H.P.グライス
3.3 含意
3.4 協調の原則
3.5 4つの「会話の行動指針」
3.6 行動指針を無視する
3.7 会話の行動指針からの逸脱のその他のケース
3.8 含意を見分ける方法
3.9 結び
第4章 語用論へのアプローチ
4.1 はじめに
4.2 グライス理論の問題点
4.3 グライスのインフォーマルなアプローチ
4.4 J.R. サール
4.5 サールによる発話行為カテゴリー化のためのフォーマルなアプローチ
4.6 規則 vs. 原則
4.7 結び
第5章 語用論と間接的な言い回し
5.1 はじめに
5.2 語用論と間接的な言い回し
5.3 どの程度の間接的な言い回しが適切かの判断
5.4 間接性の度合いを測定する
5.5 なぜ間接的な言い回しを使うのか
5.6 結び
第6章 ポライトネスの理論
6.1 はじめに
6.2 ポライトネスという概念の適用範囲を定める
6.3 原則と行動指針によって説明されるポライトネス
6.4 ポライトネスとフェイスの取り扱い
6.5 会話の契約として見たポライトネス
6.6 語用論的スケールに沿って測られるポライトネス
6.7 結び
第7章 意味の構築
7.1 はじめに
7.2 語用論は言語学にどう当てはまるのか
7.3 語用論と社会言語学
7.4 活動の型と発話事象
7.5 意味の構築
7.6 語用論の中で何が論拠となるか
7.7 結び
参考文献
人名索引
用語索引
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