中世王朝物語全集 6

木幡の時雨/風につれなき

中世王朝物語全集

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出版社
笠間書院
著者名
市古貞次
価格
4,400円(本体4,000円+税)
発行年月
1997年6月
判型
A5
ISBN
9784305400864

木幡の時雨(こはたのしぐれ)



大槻修 田淵福子[校訂・訳注]



実母にうとまれる中の君は、時雨降る木幡の里で

関白の子・中納言と出逢うが、

母は奸計を案じて、妹・三の君に婿取りさせる。

失意の中の君は式部卿宮と契り、双子の男子を出産、

三の君も中納言の双子の女子を産む。

やがて中納言と結ばれた中の君は、三の君を

東宮(式部卿宮)妃とし、双子同士も結ばれる。

時雨を機縁に、悲恋から幸福への道を辿る女性の物語。



風につれなき(かぜにつれなき)森下純昭[校訂・訳注]



関白左大臣家の姉姫君は、入内し

右大臣家の女御に先んじて男皇子を産み、死去する。

姉から後事を託された妹姫君は、

出家した父の訓戒を守って、

帝や義兄の権中納言からの求愛に応えず

遺児の若宮を養育して、やがて女院となる。

風雅和歌集に四十五首が採録された、

当時の代表的長編と目される本作品現存部分の初の注釈書。

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