川端康成にその才能を見出され、「いのちの初夜」で世を震撼驚倒せしめながら、癩院で二十四年の短い生涯を終えた天才作家が、いのちの極限から、その魂の内奥を赤裸々に吐露した随筆、感想、日記、書簡(師と仰ぐ川端康成との往復書簡、計九十通をはじめ、中村光夫宛等が含まれる)および、友人らによる追悼記を収録。解説=奥野健男
■目次
○随筆
癩院記録
続癩院記録
発病
発病した頃
猫料理
眼帯記
外に出た友
柊の垣のうちから
烙印をおされて
牧場の音楽師
孤独のことなど
赤い斑紋
井の中の正月の感想
○感想
○日記
○書簡
川端康成との往復書簡
中村光夫宛
五十嵐正宛
東條耿一宛
光岡良二宛
森信子宛
小林茂宛
○追悼記
北條民雄の人と生活…光岡良二
臨終記…東條耿一
遺稿を整理して…於泉信夫
○下巻編纂の辞(昭和十三年版)…川端康成
○覚書(昭和五十五年版)…川端香男里
○解説…奥野建男
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