かつて万人恐怖の病であったハンセン氏病に冒され、文学への志を高く持ち続けながらも、二十四年のその短い生涯を癩院で終えた天才作家北條民雄。川端康成がその才能に感動し、雑誌に発表、文學界賞を受賞した「いのちの初夜」を始め、世を驚嘆震撼せしめた小説、小品、童話、未発表原稿、覚書等を収録。旧版の付録も再録し完全文庫化。
■目次
○小説
いのちの初夜
間木老人
癩院受胎
吹雪の産声
癩家族
望郷歌
道化芝居
青春の天刑病者達
癩を病む青年達
○小品・童話
童貞記
白痴
戯画
月日
可愛いボール〔童話〕
すみれ〔童話〕
○未完成作品
○作品構想の覚え書
○北條民雄年譜…光岡良二
○上巻編纂の辞(昭和十三年版)…川端康成
○覚書(昭和五十五年版)…川端香男里
○定本北條民雄全集(昭和五十五年版)付録
忘れられない本…福永武彦
創元選書『いのちの初夜』あとがき…川端康成
光明の文学…島木健作
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