人間交差点 18

小学館文庫

人間交差点

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出版社
小学館
著者名
矢島正雄 , 弘兼憲史
価格
639円(本体581円+税)
発行年月
1996年7月
判型
文庫
ISBN
9784091921284

愛と憎しみ、喜びと哀しみが織りなす無限の人間ドラマを描く珠玉の名作

▼第1話/…一里塚▼第2話/午前十時の香り▼第3話/嘘▼第4話/バス停▼第5話/夜行列車▼第6話/殻の中▼第7話/小さな鳥▼第8話/路地▼第9話/小さな余韻▼第10話/弁当▼第11話/祖母のしつけ▼第12話/操車場▼第13話/帰り道●あらすじ/刑事の片田は、殺人事件の容疑者として、元・オリンピック選手の天野ゆりかを追い、故郷の佐渡までやってきた。そこで彼は、ゆりかの祖母のところに何度も出向き、話を聞き続けるが、祖母はいつも400年前の武将の話をするばかりなのだった…(第1話)。▼証券会社に勤めていた17歳の時に、貿易会社社長の近江にスカウトされた西田。近江に憧れていた彼は、近江のようになるべく研鑽をつみ、今、近江の後をついで社長業をこなしている。だが、何故自分は、社長に見初められたのか、あの頃の近江と同じ年齢となり、西田は疑問をおぼえるのだった(第2話)。▼幼い頃、母は週に一度、自分と妹を、別居する父のもとに連れてきた。その時の母の悲しそうな姿に「母は父と会うのが嫌なのだ」と思った息子は、父のところから戻り「もう父がこなくていいと言った」と母に嘘をつく。だがそれが結果的に、父の死を招くことになってしまった。その苦い経験を持つ男は、今、父となって、嘘をつくことの恐さを息子に教える(第3話)。

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