第二次大戦後十年間の占領下ドイツの政治・社会・経済・文化の動きをヴィヴィッドかつ精緻にとらえた定評ある通史。1990年の再統一を踏まえた第5版からの訳出。
目次
日本の読者へ
序章
第1章 ポツダム会談までの連合国の利害・計画・合意
第1節 アメリカの門戸開放政策と具体的な戦後計画の先送り戦略
第2節 勢力圏と国境の固定化──イギリスの「封じ込め」戦略とその挫折
第3節 ソ連の多次元的なドイツ計画
第4節 強調と対立の出発点としてのヤルタ・ポツダム
第2章 崩壊社会
第1節 社会問題および伝統的諸構造の破壊としての人口変動
第2節 戦災と分割
第3節 食糧事情、労働および住宅の状況、犯罪
第4節 住民の行動と政治的態度
第5節 家族──崩壊と安定化の狭間で
第6節 教会の政治的社会的役割
第3章 占領した者とされた者 共通点と対立点
第1節 地区構造と行政構築
第2節 非ナチ化──構造への介入と「書類上の革命」の狭間で
第3節 「再教育」と文教政策
第4節 経済統一・賠償・政治構造
第5節 「ベーコンか社会化か?」──新秩序問題のモデルケースとしてのルール地帯
第6節 経済的利益代表の諸形態
第4章 労働者運動およびブルジョワ政党における新たな出発と伝統の束縛
第1節 アンティファと事業所委員会
第2節 労働組合の組織問題と政治的要求
第3節 社会民主党と共産党の統一・分による無制限の指導権要求の貫徹
第2節 経済的な変容と社会政策上の拘束
第3節 六月一七日──労働者の蜂起とエリートの異論
第4節 教育制度の改造
第5節 プログラムとしての「社会主義リアリズム」
第9章 二つのドイツ国家の草創期 要約と考察
注
年表
略語一覧
訳者あとがき
文献リスト
人名索引
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