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「論理学」の構成を意識の経験の物語へ読みかえることによって、未完に終わったヘーゲルの哲学体系をユニークな歴史哲学として叙述する、気鋭の力作論考。
目次
まえがき
第一章 うもれた体系構想──『精神現象学』はどのような体系の「第一部」なのか?
第二章 出版の顛末──出版をめぐるごたごたのなかで『精神現象学』はどう歪んだか?
第三章 もうひとつの体系──どのようにして『精神現象学』の構想は生まれたか?
第四章 意識の経験のメカニズム──ヘーゲルは意識の経験の物語をどのようにしかけたか?
第五章 『精神現象学』という名の歴史哲学──『精神現象学』はどのような歴史哲学なのか?
第六章 その後の『精神現象学』──どのようにして『精神現象学』は解体していったか?
註
あとがき
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