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市民的公共性の自由主義的モデルの成立と社会福祉国家におけるその変貌をカント、ヘーゲル、マルクスにおける公共性論を援用しながら論じる。第2版には批判への応答を含む。いまや古典的な名著。
目次
一九九〇年新版への序言
序言
第一章 序論 市民的公共性の一類型の序論的区画
第一節 出発点の問い
第二節 代表的具現の公共性の類型について
第三節 市民的公共性の成立史によせて
第二章 公共性の社会的構造
第四節 基本構図
第五節 公共性の制度(施設)
第六節 市民的家族 公衆に関わる私生活の制度化
第七節 文芸的公共性と政治的公共性との関係
第三章 公共性の政治的機能
第八節 モデルケースとしてのイギリスにおける発展
第九節 大陸における諸変型
第一〇節 私的自律の圏としての市民社会 私法と自由化された市場
第一一節 市民的法治国家における公共性の矛盾をはらんだ制度化
第四章 市民的公共性 イデーとイデオロギー
第一二節 公論 論点の前史
第一三節 政治と道徳の媒介原理としての公開性――カント
第一四節 公共性の弁証法によせて――ヘーゲルとマルクス
第一五節 自由主義理論にあらわれた公共性の両価的把握
――ジョン・ステュアート・ミルとアレクシス・ド・トックヴィル
第五章 公共性の社会的構造変化
第一六節 公共圏と私的領域との交錯傾向
第一七節 社会圏と親密圏の両極分解
第一八節 文化を論議する公衆から文化を消費する公衆へ
第一九節 基本図式の消滅 市民的公共性の崩壊の発展経路
第六章 公共性の政治的機能変化
第二〇節 民間文筆家たちのジャーナリズムから
マス・メディアの公共サーヴィスへ 公共性の機能としての広告
第二一節 公開性の原理の機能変化
第二二節 造成された公共性と非公共的意見 住民の選挙行動
第二三節 自由主義的法治国家から福祉国家への変形過程における政治的公共性
第七章 公論の概念のために
第二四節 国家法的擬制としての公論 この概念の社会心理学的解体
第二五節 問題解明の社会学的な試み
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