憑霊信仰論

講談社学術文庫

憑霊信仰論

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出版社
講談社
著者名
小松和彦
価格
1,408円(本体1,280円+税)
発行年月
1994年3月
判型
文庫
ISBN
9784061591158

「憑く」という語の本来の意味は、事物としてのものにもともと内在する精霊や、異界の神霊などが、別の事物としてのものに乗り移ることを意味していた。本書は、こうした憑依現象を手懸りにして、孤憑き、犬神憑き、山姥、式神、護法、付喪神など、人間のもつ邪悪な精神領域へと踏み込み、憑依という宗教現象の概念と行為の体系を介して、日本人の闇の歴史の中にうごめく情念の世界を明らかにした好著。

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