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「おやじ」と慕う秀吉のため、
世がいかに動こうと、
清正には成さねばならぬことがあった。
勇猛果敢にして慈悲の心にあふれ、今日なお語り伝えられる多くの逸話を残した異色の戦国大名・加藤清正。
戦乱の世には剛毅なる武将として名を馳せ、天下治まってからは、築城・治世の名人としてその才能を讃えられた名君。
波乱に富んだ全生涯を壮大なスケールで描き、併せて秀吉による朝鮮出兵の知られざる側面をも明らかにする。
関東と東北を平定すれば、亡き信長の遺志を受け継いだ秀吉の「天下統一」という大事業は完成する。
(まだそのあとに大仕事とは、いったい、なんのことなのだ)
どうも、清正には合点がゆかない。
「じつは殿下には、日本全土を平定された暁には、兵を高麗国へ進め、さらに大明国を征服されるおつもりなのだ」
「えっ――」
一瞬、清正もわが耳を疑った。が、それは聞き間違いではなかった。
(本書より)
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