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現代イタリア歴史学の鬼才ギンズブルグの独得の論理と方法をめぐる、イタリア思想史研究の第一人者による包括的かつ批評性豊かな画期的研究成果。
目次
まえがき
歴史家と母たち──『夜の歴史』を読む
一 エピグラフの意味するもの
二 陰謀──ある事件史の試み
三 ヴィトゲンシュタインを読んだフレイザー
四 形式と歴史
五 構造──論理か経験か
六 持続の謎と人間の本性
七 結び──わたしのヴィーコから
後記 プラトンとカントのあいだで
神は細部に宿るか──ミクロストリア考
一 発端──『アナール』派ヘの批判と対抗
二 十年後の中間総括──観察規模の縮小実験の成果
三 残る課題1──「厚い記述」と形象化
四 残る課題2──マクロとミクロの存在論的差異
表象と真実──ヘイドン・ホワイト批判に寄せて
一 はじめに
二 懐疑と実在原則
三 ゆがんだガラスとしての証拠
四 ホワイトは懐疑家か
五 フィクションとヒストリー
六 展示と引用
補論 アウシュヴィッツと表象の限界
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