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旧東独に生まれナチと社会主義の二つの独裁下に生きた劇作家が、自作に即しながら複雑怪奇な歴史や芸術に語り及ぶ衝撃的発言集。
目次
一、 エッペンドルフ、ブロインスドルフでの幼年時代、一九二九~三九年
出自、祖父母、家族/父の逮捕/KZ〔強制収容所〕訪問/ブロインスドルフへの転居/田舎の生活
二、 ヴァーレン/ミューリッツ、一九三九年以降
高等中学校/ナチス時代/書物/父の二度目の逮捕
三、 戦争中、一九四四年
労働奉仕、狼少年隊訓練、国民突撃隊/父の出兵/アメリカの捕虜に/ヴァーレンへの帰還
四、 戦後のヴァーレン、一九四五~四七年
郡庁での仕事、『移住者』の源泉/ヴァーレンのロシア人/後の演劇活動のための素材
五、 ザクセンへの帰還、フランケンベルク、一九四七~五一年
高等中学校/ラーデボイルでの作家教育講習/最初の戯曲/SPDとKPDの強制合併/両親の亡命/級友ヘルベルト・リヒター
六、 ベルリンでの最初の年月、一九五一年~
「ゾンターク」紙でジャーナリストとして活動/ブレヒト、ベルリーナー・アンサンブル/ヴェルナー・ゼーレンビンダー劇/酒場生活/バート・ザーロウでの作家教育講習/「新ドイツ文学」誌/最初の結婚/一九五一年の世界青年友好祭/党籍抹消/東ドイツのドイツ文学研究、ナーケ、七六年のビーアマン事件
一七、エルンスト・ユンガー
一八、USA〔アメリカ合衆国〕
一九、書くこととモラル
若手作家たち、文学とジャーナリズム
二○、『ハムレットマシーン』、一九七七年
二一、『指令』、一九八○年
二二、ソ連、東欧圏
二三、フランスその他
二四、『ファッツァーマテリアル』、一九七八年、『カルテット』、一九八一年
『ファッツァー』/代理の文明/歴史と暴力/RAF〔西ドイツ赤軍派〕/『カルテット』
二五、『メディアマテリアル』
メディア/執筆のプロセス
二六、『解剖タイタス ローマの没落』
二七、ロバート・ウィルソン/友人たち
二八、映画、造形芸術、音楽
ゴダール、クネリス、ノーノ
二九、『ヴォロコラムスク幹線路』、一九八五~八七年
この戯曲について/東ドイツの終焉
三○、ある国家への追想──後書きにかえて
資料
註
訳者あとがき
年譜
人名索引
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