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自らの真摯な求道の足跡を中心に、真理を求める若人の姿を体験談を交えて情熱的に描く。形式にとらわれない宗教の真の姿と、人間の本質の素晴らしさを解き明かした感動の論文集。
青年なら一度は考えたことがあるのでは。人間とは、世界とは、神とは…。
本書はその種の疑問を解くヒントとなります。
著者が虚無主義から脱却、「神の子」として生まれ変わるに到る体験が書かれています。また愛する人と結ばれない、世の中の矛盾はなぜ起こるかなどの相談にも答えています。
青年時代の著者が戦後の混乱のさなか、月刊誌に掲載した文章をまとめたものなので、現代とは状況が違う部分もあります。が、本書は、「宗教」とは特殊な一部の者に限られた形式的なものではないし、またそうしたくないという強い情熱に貫かれています。それが若い息吹あふれる、論理的な文章で展開されています。
「人間が或る行為をする、そして失敗する時、それでもそれは彼の魂の進歩にプラスしていると信じてよい。(中略)決して人間は空虚に退歩をなすべく運命づけられてはいない。彼は必ず前進する。背後からでも人間は必ずや神の御前に近づこうとする。道はただ一つではない。茨の悲哀の道と、そして花咲き鳥うたうところの歓喜の道との別はあろうが、人間は必ず遠近いずれかの道を辿って神を見出すのである。しかも自己自身の中に自己の目指した普遍なる神を見出し、歓喜勇躍するのである」(34ページ)
人生問題解決へのヒントを本書から見出してください。
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