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歴史、民族、言語いかなる固有性にも帰属しない異邦人たちをめぐって、現代の文学と思想の境界を自在に越境する、華やかな知と批評のプリズム。
目次
I 境界の思考
『歓待の書』の入り口で
境界論──ランボーにおける時間制の考察
ランボー・エクリヴァン
「友の手」についてランボーが語ったこと──『イリュミナシオン』の原稿
百年の歩みについて、あるいは白い炸裂──ランボーとジャベス
エドモン・ジャベス──推移のゾーン
手、歩み、視線──デリダとユダヤ思想
国際線上のジャック・デリダ
II パサージュ
写真の気配、詩のスタイル
パサージュ──境界の批評
振動する境界──ミシェル・セールと「分布」の思考
トライアングル──解明する批評
ジラールと第三の人物
この人を見よ──『ジャック・デリダ』
ソレルスと小説の生成
作者を搜す六人の登場人物──メタ・フィクション考
III そして足跡について……
没後百年、ランボーの旅を微分する
外国人であることをトータルに引き受けた外国人の書物──エドモン・ジャベス インタビュー
問い続けた国境渡る対話──ジャベスの周辺
我々はアナロジーを逃れるか──クロード・ロワイエ=ジュルヌーと詩の切断
ロワイエ
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