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世界的な政治学者・公法学者であり、ナチのイデオローグでもあったシュミットの主要著作を分析しつつ、その思想の射程と問題点を鋭く批判的に論究した、シュミット政治学解体の書。危機の思想家の全体像を浮きぼりにする。
序
第一章 シュミット──全体国家論の思想構造
一 はじめに──問題の所在
二 自由主義的国家・法思想批判
三 大統領独裁論の構築
四 全体国家論の特質
五 むすび
付論I シュミット問題──シュミットはヴァイマル共和国を擁護したのか
付論II 魔性の政治学──政治のもつ狂暴性を予示
第二章 大統領の独裁とヴァイマル共和国の崩壊──憲法第四八条第二項(緊急命令権・非常権限)をめぐる
一 はじめに
二 シュミット政治論の標的──西欧民主主義批判と大統領独裁論の構築
三 大統領制をめぐる論議
四 「大統領内閣」とはなにか
五 第四八条をめぐる論議
六 第四八条の運用とその歴史的展開
七 ヒトラー時代初期――第四八条から「授権法」へ
八 むすび
付論 「合法性」と「正当性」──ヴァイマル憲法への破産宣告
第三章 「独裁」と「自由」──「委任独裁」と「主権独裁」
一 現代独裁の思想史的地位
二 シュミットの「独裁論」
三 ヴァイマル共和国の墓掘人としてのシュミット「独裁論」
四 おわりに
第四章 「神話」と「独裁」の政治理論――例外状態を前面に立てた「独裁」の正当化
一 はじめに
二 反革命の国家哲学者=コルテス――現代独裁論の先駆者
三 階級的神話から民族的神話へ
第五章 政治の本質――保守主義の「敵・味方」論
一 はじめに
二 英米系国家・社会観の特質と問題点
三 シュミットの「敵・味方」論
四 むすび
補論Ⅰ ホッブズとシュミット――政治思想における「イギリス」と「ドイツ」
補論Ⅱ 全体主義
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