カール・シュミット

カール・シュミット

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出版社
未来社
著者名
田中浩
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
1992年4月
判型
A5
ISBN
9784624300746

世界的な政治学者・公法学者であり、ナチのイデオローグでもあったシュミットの主要著作を分析しつつ、その思想の射程と問題点を鋭く批判的に論究した、シュミット政治学解体の書。危機の思想家の全体像を浮きぼりにする。

第一章 シュミット──全体国家論の思想構造
 一 はじめに──問題の所在
 二 自由主義的国家・法思想批判
 三 大統領独裁論の構築
 四 全体国家論の特質
 五 むすび
 付論I シュミット問題──シュミットはヴァイマル共和国を擁護したのか
 付論II 魔性の政治学──政治のもつ狂暴性を予示
第二章 大統領の独裁とヴァイマル共和国の崩壊──憲法第四八条第二項(緊急命令権・非常権限)をめぐる
 一 はじめに
 二 シュミット政治論の標的──西欧民主主義批判と大統領独裁論の構築
 三 大統領制をめぐる論議
 四 「大統領内閣」とはなにか
 五 第四八条をめぐる論議
 六 第四八条の運用とその歴史的展開
 七 ヒトラー時代初期――第四八条から「授権法」へ
 八 むすび
 付論 「合法性」と「正当性」──ヴァイマル憲法への破産宣告
第三章 「独裁」と「自由」──「委任独裁」と「主権独裁」
 一 現代独裁の思想史的地位
 二 シュミットの「独裁論」
 三 ヴァイマル共和国の墓掘人としてのシュミット「独裁論」
 四 おわりに
第四章 「神話」と「独裁」の政治理論――例外状態を前面に立てた「独裁」の正当化
 一 はじめに
 二 反革命の国家哲学者=コルテス――現代独裁論の先駆者
 三 階級的神話から民族的神話へ
第五章 政治の本質――保守主義の「敵・味方」論
 一 はじめに
 二 英米系国家・社会観の特質と問題点
 三 シュミットの「敵・味方」論
 四 むすび

補論Ⅰ ホッブズとシュミット――政治思想における「イギリス」と「ドイツ」
補論Ⅱ 全体主義

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