漢文大系 第1巻 普及版

大学説/中庸説/論語集説/孟子定本

漢文大系

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出版社
冨山房
著者名
冨山房
価格
10,450円(本体9,500円+税)
発行年月
1984年4月
判型
A5
ISBN
9784572000637

古文真宝は俗書といわれ、そのテキストはもとより、所収の詩文の作者についても真を伝えないという通評があるが、かの国においては元から明の中期まで広く行われ、わが国においても、五山文学時代から江戸時代まではもちろん、今日でも教科書として使われている書物である。もと前後集に分かれ、前集は古体詩、後集は新古体の文(辞賦を含む)を掲載しているが、前集に近体詩を収めないため、後集のみが特に流行し、わが学者文人の常に引用するところとなっている。本巻には、そのもっとも流布している箋解本を収録。

三体詩は七言絶句・五七言律詩の唐詩の三体を収録しているため、室町時代以来、古文真宝前集に代わってわが国に流行し、江戸前期に及んだ。六体を収めた唐詩選にその地位を奪われても、なお俳人その他の間に広く読まれた。

唐詩選もまた明末の俗書であるという評も多いが、とにかく明末に流伝し、ことにわが国においては江戸時代の漢学の大家であった服部南郭が本書を校刊してから、五言・七言にわたる、古詩・律詩・絶句の各体の詩にわたって唐代の詩を選集しているため、漢詩の各体をすべて録した便利な書物として民間に流行し、江戸・明治・大正の三代にわたって、唐詩を口にするものの基礎知識を成した書物。テキストは戸崎允明の箋註本によった。

十八史略は元の曾先之という人が、史記から五代史に至る正史および、当時正史がまだ作られていなかった南北両宋の史書から、古今十八代の史実の要を選録したもので、古来の伝説史伝の概略を知るのに便利であるというので、明の中ごろまでかの国では流行、これを輸入したわが国では、室町時代以来広く読まれ、とくに明治初年には大いに流行し、昭和の初期に及んだもの。テキストは通行本により、さらに年表70ページを付録とした。小学とは大学に対する称で、初学者は入学のはじめ、礼儀作法と読書に基礎としての文字学を教えられた。そこで、後世、漢字漢語に関する学問を小学とよぶようになったが、本書は宋の大学者の朱子が、修身就学の大綱ともなるべき文献を選録し、先賢の

言行を記述した書で、わが国では、明治・大正のころ、学校の修身科の教材として利用されたものである。清の高愈の纂注本による。

孝経は、孔孟の学説の出発点ともいうべき孝道を述べた古書で、古くは孔門の曾子の作と伝えられていたが、おそらく孔孟の学が確立したころ、その学派の人が作りあげた孝道の説明書であろうといわれている。わが国では、王朝時代から論語とともにもっとも広く行なわれ、注解もはなはだ多い。

弟子職はもと菅子(巻21に収めた)の1編で、弟子の師に対する礼の要を述べたもの、明治以来ときに、親に対する礼を説いた孝経に付して摘出刊行されたもの。

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