資本主義、社会主義を問わず登場してくる「独裁」を今、どう考えるか。ローマ共和国からロシア革命に至るまでの歴史から独裁概念を厳密に規定する、ナチズム政権登場を準備した究極の独裁論。怖るべき洞察と先見の書。
目次
まえがき
はじめに
I 委任独裁と国家論
a 国家技術的理論と法治国家的理論
b ボダンにおける委任独裁の定義
II 一八世紀までの君主の委員(コミサール)の実務
独裁官ヴァレンシュタインについての附説
III 一八世紀国家論における主権独裁への移行
IV 主権独裁の概念
V フランス革命の期間における人民委員の実務
VI 既成法治国家的秩序内における独裁(戒厳状態)
註
解説 独裁と自由――『独裁』(一九二一)論の現代史的意義(田中浩)
訳者あとがき
索引
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