〈近代の超克〉論

講談社学術文庫

〈近代の超克〉論

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出版社
講談社
著者名
廣松渉
価格
1,078円(本体980円+税)
発行年月
1989年11月
判型
文庫
ISBN
9784061589001

座談会「近代の超克」は、昭和17年、各界知識人による“協力会議”を標榜して開かれた。“伝説的に有名”なこの会議は、不毛な体制讃美に終わったのか、それとも日本思想の極北たり得たか? 著者は、西洋哲学の超克を志向した西田哲学本来の構えに立ち返り、高山(こうやま)・三木ら京都学派の「世界史の哲学」の役割と限界を剔抉(てっけつ)する。近代知の対自化が課題とされる今日、本書の問いかけはいよいよ重い。

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