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ヴィトゲンシュタインの「言語ゲーム」論と英米の言語分析哲学を吸収するなど、ウェーバーの近代合理主義論にコミュニケイション的行為合理性の観点から挑戦する中期の主著。
目次
第三章 第一中間考察――社会的行為、目的活動、コミュニケイション
分析的意味理論と分析行為理論への序言
(1) ヴェーバーの行為論の二つの解釈案
(2) 成果志向的言語使用と了解志向的言語使用。発語媒介的効果の位置価
(3) 意味と妥当。発話行為の申し出の発語内的拘束効果
(4) 妥当要求とコミュニケイション話法。異論の検討
(5) 発話行為の分類の競合的試み(オールスティン、サール、クレッケル)。言語に媒介された相互行為の純粋類型
(6) 形式的語用論と経験的語用論。文字通りの意味 対 脈略に依存する意味。非顕在的知識という背景
第四章 ルカーチからアドルノへ――物象化としての合理化
予備考察――生活世界の合理化対行為体系の複合性の増大
第一節 西欧マルクス主義の伝統の中でのマックス・ヴェーバー
(1) 意味喪失のテーゼについて
(2) 自由喪失のテーゼについて
(3) ヴェーバーの合理化テーゼについてのルカーチの解釈
第二節 道具的理性批判
(1) ファシズム論と大衆文化論
(2) 新トマス主義と新実証主義に対する批判
(3) 啓蒙の弁証法
(4) 修行としての否定弁証法
(5) (b) 自己表示的構成部分
(c) 発話内的構成部分
(d) 了解志向的行為の反省形式と反省的自己関係
第三節 聖なるものの言語化の合理的構造
(1) 法の発展と社会的統合の形態変化
(a) 契約の非協約的基礎
(b) 機械的連帯から有機的連帯へ
(2) 全面的に統合された社会という極端なケースを想定したこの形態変化の論理の説明
(3) ミードによる討議倫理の基礎づけ
(4) 補論――アイデンティティーと個性化について。人格の数的、種属的、質的同定(ヘンリッヒ、トゥーゲントハット)
(5) ミードの社会理論に対する二つの留保
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