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現代の教育の荒廃を乗りこえようとするシュタイナーの「魂の教育」の根本理論をはじめてわかり易く説いた、教育の場での必読の書。人間存在の深い謎に眼を向け、生きるための確かな支えとはげましを与える。
〈目次〉
第一章 ヨーロッパにおける教育思想の源流──ギリシア・ローマ・中世の教育──
遍歴する哲学者/折衷主義の発想/ギムナストによる教育/舞踊と闘技の教育/無意識の教育/ギリシアの童児神/レトールの理想へ/教育のレトリック/日本におけるレトリックの欠落/教育学は説得術=ソフィア/教育の死
第二章 教師の理想像
「術」中心の教育/普遍的価値の喪失/量的な認識/知性と量と物質/ヘルバルトの教育学/表象の把握/ドクターの理想=性悪説の理想像/物質中心の思想/コメニウスの教育思想/質的な世界観/神秘学の自然/内なる自然力/薔薇十字会の系譜/ゲーテの世界/シュタイナーの教育芸術/宗教にかわる芸術/宗教・芸術・科学の統一/生きた教育
第三章 シュタイナーの一般人間学──
「人間」の意味/人間再生の場、シュタイナー学校/シュタイナー学校の実践/シュタイナーの教師像/すぐれた教師/三つの原則/エゴイズムの時代の教育/生まれる以前からの運命/幼児の魂と肉体/正しい呼吸と眠り/霊と魂と体/知的態度の特徴/定義づけと性格づけ/明るい表象と暗い意志/「退行的」と「前進的」/退行的プロセス/共感と反感/魂の力の充実/畏敬と愛の行/表象活動/意志の育成を重視/繰り返しによる授業/鬼火のような表象生活/実在的な性格へ/共感と反感の存在/感覚的存在としての人間から/シュタイナー学校の卒業生/表象と意志の働き/目的を持った人生
第四章 魂の教育
魂の在り方/悟性魂の時代/意識魂の教育/人間の構造/泣く、笑うのリズム/意識魂と自由/自我によるアストラル体の教育/意識と気質
第五章 シュタイナー教育の観点から見たカルマ転生──
輪廻転生の問題/オカルティズムとの出会い/カルマ=霊的因果律/霊的とは何か/カルマ的体験/印象と表出/同一性の予感=カルマ認識の第一歩/カルマの論理化/感情化された記憶/無意識の世界のリアリティ/無意識の思想と輪廻転生/カルマをどのように見るか/シュタイナーのカルマ論/カルマ認識の方法/シュタイナー教育の根本/エーテル的な力
あとがき
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