講孟箚記 上

講談社学術文庫

講孟箚記

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出版社
講談社
著者名
吉田松陰 , 近藤啓吾
価格
1,672円(本体1,520円+税)
発行年月
1979年11月
判型
文庫
ISBN
9784061584426

下田渡海に失敗した松陰は、江戸より護送後直ちに野山獄に投ぜられた。本書は、再び世に出る見込みなき獄に起居し、同囚のために講義した「孟子」の前半。「吾(われ)の魯侯(ろこう)に遇(あ)はざるは天なり」において彼は「時に遇ふも遇はぬも、皆天に任せて顧みず。我に在りては道を明らかにし義を正しうし、言ふべきを言ひ為すべきを為すのみ」と。孟子のことばに拠り、それを越えて、自己現下の問題としてこれを考える、正に松陰ならではの気概の書である。

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