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リゾート開発と基地利用に冒されてゆく、琉球弧の島々の文化とくらし
1972年の本土復帰以降、沖縄、八重山の島々の環境と文化、くらしが「リゾート開発」によって破壊されてゆく実態を取材した名著『揺れる聖域』から30年――。その後も問題は全て積み残されたまま、観光・開発と政治と軍事に、島はますます蝕まれてゆく。辺野古基地建設とサンゴ礁の破壊、与那国・奄美大島・宮古島・馬毛島・石垣島に自衛隊駐屯地建設、オスプレイ事故等の米軍基地問題、クルーズ船停泊と外国人観光客……美しい青い海と白い砂浜は、地元住民が自由に立ち入れないリゾートホテルのものになってしまった。1991年版に大幅に増補し、「本土復帰」から50年以上を経た沖縄の今を抉る。
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