平野丸、Uボートに撃沈さる

平野丸、Uボートに撃沈さる

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
五月書房新社
著者名
島崎淳 , 杉原修
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2024年4月
判型
四六判
ISBN
9784909542571

「我々は彼らを忘れない」知られざる英国人たちの物語



平野丸(日本郵船)とは、イギリスと日本を結んだ定期旅客船。第一次大戦末期、ドイツのUボートに撃沈され多くの犠牲者を出した。そして海沿いの英国の村に流れ着いた日本人らの遺体を、地元住民が手厚く埋葬した。それから100年。長い年月の中で失われた墓標を再建しようと、英国の人々が立ち上がった。



平野丸は長崎の三菱造船所で建造され、1908年(明治41年)に日本とロンドンを結ぶ欧州定期航路に就航した。与謝野晶子も1912年(大正元年)にフランスから日本に帰国する際に平野丸に乗船している。1914年に第一次大戦が勃発し、日本が連合国陣営で参戦すると、日本の商船もドイツ帝国海軍の潜水艦(Uボート)による攻撃対象となった。しかし日本郵船はこれにひるむことなく、連合国軍艦の護衛を受けて欧州航路の運航を継続した。休戦協定締結1カ月前の1918年10月、平野丸はアメリカ海軍の護衛の下、リバプールから横浜へ向け出航。出発からほどなくUボートによる攻撃を受け、魚雷2発が命中し沈没した。乗客と乗組員計240人のうち210人が犠牲となった。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top