章安灌頂の研究

章安灌頂の研究

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出版社
法蔵館
著者名
村上明也
価格
5,500円(本体5,000円+税)
発行年月
2024年2月
判型
A5
ISBN
9784831877772

天台大師智顗の門人であり、嘉祥大師吉蔵とも交流を持った章安灌頂。彼が「天台三大部」の編集や「大般涅槃経疏」の執筆に込めた思いとは何だったのか。厳密な文献学に基づきながら、灌頂独自の教学の実態に迫る総合的研究。

【目次】
序言  龍谷大学名誉教授 淺田 正博
凡例
研究の視座とその方法

第一部 灌頂の行状と智顗「維摩経疏」の資料的価値をめぐる諸問題
はじめに
第一章 平井俊榮「吉蔵と智顗―経典註疏をめぐる諸問題―」の検証
第二章 平井俊榮『法華文句の成立に関する研究』第一篇第二章の検証
第三章 小野嶋祥雄「「天台維摩疏」智顗親撰説への疑義―吉蔵撰述書との比較を通して―」の検証

第二部 智顗の門人としての灌頂
第一章 『法華玄義』における行妙の形成
第二章 『摩訶止観』の成立下限年について―灌頂撰・湛然再治『大般涅槃経疏』を手掛かりとして―
第三章 灌頂における『摩訶止観』の本文整備―四種三昧、二十五方便、十境・十乗観法の連関関係を中心に―
第四章 『摩訶止観』における六即大乗説の形成
第五章 智顗と灌頂の著作における『中論』三諦偈

第三部 南北朝・隋代の中国仏教と灌頂
第一章 法雲の十方相望説に対する天台と三論の反駁
第二章 灌頂の教学形成過程―法華涅槃同一醍醐味を中心に―
第三章 灌頂と『涅槃論』

第四部 灌頂が与えた後世への影響―智顗説・灌頂記『菩薩戒義疏』を中心に―
はじめに
第一章 『菩薩戒義疏』は智顗説・灌頂記の文献か
第二章 灌頂が『菩薩戒義疏』を撰述した可能性
第三章 『菩薩戒義疏』の成立について

結論
あとがき
初出一覧
参考文献一覧
索引

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