中島敦文学論

中島敦文学論

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出版社
人文書院
著者名
ボヴァ・エリオ
価格
6,050円(本体5,500円+税)
発行年月
2022年7月
判型
A5
ISBN
9784409161005

中島敦はいかに「植民地」と向き合ったのか

南洋群島や朝鮮に赴き、現地を舞台に小説を書いた中島は、社会や他者との相克を、歴史を、どう捉えていたのか。〈外地〉での足跡と作品を丹念に分析し、西洋思想の視座を取り入れることで、新たな作家像を描き出す意欲作。



○目次

図版・画像リスト

序章  主旨と構成



第一章 南洋日本文学の戦後表象――「環礁」観を視座として

第二章 〈物〉と〈名〉の二分法――「虎狩」という分水嶺

第三章 他性、記憶と忘却――「木乃伊」との邂逅

第四章 他者とのロールチェンジ――「ナポレオン」、帝国の境界までの旅

第五章 島民像と他者依存の自己規定――「夾竹桃の家の女」

第六章 他者の服――「マリヤン」という鏡

第七章 「私」の中の「寂しい島」――寂しさと運命観

補遺  「古譚」――「狐憑」・「木乃伊」の構想期再考

結章



南洋群島滞在期の年譜

あとがき

引用文献/絵・彫刻関係/参考文献

初出一覧

索引

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