恥のきずな

恥のきずな

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出版社
みすず書房
著者名
カルロ・ギンズブルグ , 上村忠男
価格
6,380円(本体5,800円+税)
発行年月
2022年1月
判型
四六判
ISBN
9784622090571

インターネットが時間・空間の距離を消し、歴史的記憶は危機にある。最先端の検索システムも利用しながら、人生で蓄積した経験や知識をもって歴史の空無化にあらがうにはどうしたらよいか。本書は現在必要となる文献学をさし示す論考集である。
解決済みの問題を読み替える。細部にこだわり新発見に至る。熟慮の末に「偶然」を働かせる。遠く離れた事例の比較。行為当事者の(イーミック)次元と観察者の(エティック)次元が対話する時。
たとえばテーマになるのは、異端裁判の魔女とシベリアのシャーマンの記録に表れる「霊となって旅する」同型性である。著者がびっくり仰天した現ローマ教皇の「神はカトリックではない」発言。アウシュヴィッツから生還後、他者の犯した悪行に恥ずかしさを感じ苦しみ続けたプリモ・レーヴィ。
歴史をつくってきたのは人間だから、時代と文化がいかに異なっていても、記録資料を解読し、解釈し、翻訳することは可能である。ヨーロッパでこの基礎を築いたのは17世紀ナポリ生まれの哲学者ヴィーコだった。人類学と歴史学の対話はここから出発した。
歴史の厚みを取り戻すことによって、世界は現在と別の、もっと豊かなものになる。その複雑さを知ることが、世界を変革することに役立つだろう。

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