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韓国に遺る国宝12点、宝物10点、ソウル市指定文化財4点を含む多数の文化遺産を私財を投じて蒐集した男の一生!
日本の植民地下の韓国で生をうけた全?弼は、早稲田大学で学んだ後、故郷に帰り親族から受け継いだ巨万の財産(千億円規模)を使って、流失しつつあったさまざまな貴重な文化遺産の蒐集を始めた。「国を守るということは武器を持って戦うだけでなく、文化遺産を守ることでもある」というまさに信念の生き様を描く。カラー図版48点掲載!
目 次
はじめに
1 蒼天と千羽の鶴
2 重荷を背負った植民地下の少年
3 何をなすべきか
4 生涯の師、葦滄・呉世昌
5 天から授かった財産
6 初めての蒐集品
7 世事から遠ざかって文化財を守る
8 古書画蒐集の前哨基地、翰南書林
9 黄金狂時代の夢
10 友情と同志、李淳?と新保喜三
11 秋史に出会う
12 謙斎と真景の時代
13 玄界(海)灘を越えて蕙園を探す
14 危機!
15 国宝となった胡麻油の瓶
16 韓屋四百軒の勝負
17 韓国初の個人美術館、葆華閣
18 救済と教育事業
19 『訓民正音』を求める
20 嗚呼、全?弼
解説 澗松・全?弼蒐集品の文化史的意味
──李源福(国立光州博物館長)
澗松・全?弼蒐集品と指定文化財目録
澗松・全?弼年譜
『澗松・全?弼物語』に触れて
──高麗美術館 代表理事 鄭喜斗
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