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2015 年の難民危機に際してメルケル首相が表明したシリア難民の受け入れ。
その背景には「庇護権」という憲法上の権利があった。
「政治的に迫害された者は、庇護権を享受する」―ドイツ憲法のこの短い条文は、大量の難民をうみだしたナチスドイツの迫害政策に対する反省から生まれ、戦後ドイツの難民に対する寛容さを体現していると語られてきた。
しかし、それだけで「庇護権」を説明することができるのだろうか。
語られてこなかったもうひとつの物語=歴史に迫る。
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