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『デザイニング・フォー・サービス “デザイン行為”を再定義する16の課題と未来への提言』は、Service Design Research UK という、イギリスのサービスデザインに関する最先端の研究を行っているワーキンググループの論文を編纂したものです。
本書は16の論文からなる四部構成になっています。
1.「サービスのためのデザイン行為」の今日の情勢
2.サービスのためのデザイン行為に関する現代的言説とその影響
3.公共・社会領域におけるサービスのデザイン行為
4.移行経済・新興市場におけるサービスのデザイン行為
各部では、領域横断型アプローチとしてのサービスデザインの発展に寄与してきた主要な学問、例えばサービス&インダストリアルデザイン、サービスマーケティング、サービス・イノベーション、デザイン・アンソロポロジー(文化人類学)、サービス研究、ヘルスケア品質とイノベーション、政策立案、などについても、その試みとともに記述しています。本書の第1部では手短かにサービスのためのデザイン行為の多様な実践と進化について触れ、第2部では多様な学問領域からの影響と主要な概念に触れ、それらの言説がサービスデザインの領域の発展にどう影響してきたかの論を展開し、第3部では、サービスデザインの核となる領域により深く触れ、公共・社会領域に関連するイノベーションの取り組みを紹介。続く第4かつ最終部では、サービスデザインにとって新奇かつ論争の的となっている領域、新たなテクノロジーを用いた新興産業のコンテクストや共創的な社会活動について取り上げています。
本書「日本語版刊行によせて」より抜粋
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