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経済誌「帝都経済」をいつか一流誌に……若手幹部・田宮大二郎の熱意虚しく、オーナー杉野良治の傍若無人ぶりは増すばかり。記事で企業や経営者を槍玉に挙げたかと思うと一転して大絶賛――すべての沙汰はカネ次第。多方面から巨額の金をせしめていた。さらに大物政治家との関係をちらつかせ財界に食い込んでいく。大物フィクサーの姿から政官財の腐敗した癒着をあぶりだす経済小説の名著。
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