公爵と銀の奴隷

ハーレクイン・セレクト

公爵と銀の奴隷

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出版社
ハーパーコリンズ・ジャパン
著者名
ヴァイオレット・ウィンズピア , 堺谷ますみ
価格
682円(本体620円+税)
発行年月
2018年10月
判型
新書
ISBN
9784596584236

ロザリーは、ポルトガル沖の島ヴォース・ド・マールへやってきた。
島の領主ドゥアルテ・アルド公爵の娘の家庭教師として、
小宮殿と呼ばれる屋敷に住み込みで働くためだ。
初めて会った公爵は見上げるほど背が高く威圧的で、
聞けば、6年前に悲劇的な事故で妻を亡くしたという。
ロザリーは、彼の謎めいた黒い瞳に見つめられるのが苦手だった。
なぜか落ち着かない気分になり、つい生意気なことを言ってしまうのだ。
馴染みのない感情をもてあまし、ロザリーはひとりピアノを弾いた。
夕闇の中、公爵がじっと耳を傾けていることに気づいたとき、彼が言った。
「誰か、愛する男を思って弾いていたのだろう?」

ロマンスの草創期に活躍した、不世出の名作家ヴァイオレット・ウィンズピア。1972年に出版された今作で描かれる、印象的な台詞の数々と美しい描写に彩られたロザリーの初恋は、みずみずしく、そして切なく、読者の心を震わせることでしょう。

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