法医学事件簿

中公新書ラクレ

法医学事件簿

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出版社
中央公論新社
著者名
上野正彦
価格
858円(本体780円+税)
発行年月
2018年3月
判型
新書
ISBN
9784121506122

〈この死体はどうやって死に至ったのか?〉。死体に隠された真実を伝えることが「法医学」である。本書は、監察医時代から現在まで、解剖5000体以上、検死20000体以上の死体にかかわってきた著者が、さまざまな視点から殺害の手口と犯行目的、そして死因の謎を解説する。その上で、法医学からみた人体の不思議さを綴った内容。
昨今の座間9人殺人事件をはじめ近年の殺人事件は、猟奇殺人事件の傾向が強い。一方で未解決事件も多くなっている。窒息、焼死、放火殺人、失血死、溺死、射殺、埋められた死体。また、悲惨な首吊り自殺の現実、体内が破壊しつくされる飛び降り自殺、入水自殺・溺死、鉄道自殺・感電自殺・拳銃自殺、悲惨な一家心中親子心中など―。法医学では、死因を明らかにするためには画像診断だけでは分からない。解剖しなければ正確な死因確定にならない。死体が発見されたときの死後の状況は美しいものではない。死者からの声なき声に真摯に耳を傾けなければ、真相は分からないことを力説する。
近年のテレビでは、法医学をテーマにしたドラマが注目され「科捜研の女」、「法医学教室事件ファイル」など人気シリーズがある。一方で監察医になりたい医師が激減している実態があり、医療制度についても改革案を提言する。

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