現代アフリカの土地と権力

研究双書

現代アフリカの土地と権力

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出版社
アジア経済研究所
著者名
武内進一
価格
5,390円(本体4,900円+税)
発行年月
2017年11月
判型
A5
ISBN
9784258046317

本書の基本的な問題意識は、アフリカで土地をめぐる激しい変化が起きている昨今の状況をふまえて、1990年代以降土地に対する政策的介入がなぜ実施され、それが農村変容にどのような影響を与えたのかを知ること、そしてそれによって今後に向けた含意を得ることである。ただし、土地に対する政策的介入の影響といっても、特定の政策をインパクト評価のような形で量的に測定することを意図してはいない。本書のねらいはまずもって、近年のアフリカ各国における土地改革の内容と要因、そしてそれが急激な農村変容にどう関係しているのか(あるいは、していないのか)を事例研究によって明らかにすることにある。アフリカ諸国で土地をめぐる急激な社会変化と土地改革が同じ時期に生じたからといって、直ちに両者に何らかの関係があるとはいえない。重要なのは、事例研究の積み重ねをふまえて、どのような条件下で政策が強い影響力をもつのか、そして政策介入がどのようなメカニズムで土地をめぐる農村の変化に影響を与えるのかを検討することだ。それによってはじめて、今日のアフリカで進行する急激な変化のメカニズムを理解し、それへの政策的対応を考えることができるだろう。

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