どの教科書にも書かれていない日本人のための世界史

どの教科書にも書かれていない日本人のための世界史

取り寄せ不可

出版社
KADOKAWA
著者名
宮脇淳子
価格
1,540円(本体1,400円+税)
発行年月
2017年2月
判型
B6
ISBN
9784046018991

「世界史」が今、学び直しの対象としてブームになっています。不透明化する世の中で歴史にヒントを見出したい、という思いが動機になっているようにも思いますが、そもそもそこで、日本人が学んでいる「世界史」とは何でしょうか?

現在の「世界史」は、戦前の西洋史と東洋史を無理やりにつなげ、そこにその他の国の歴史を無理やりに挟み込んだ代物であり、こんなものをいくら学んでも、これからの時代を生き抜く智恵を見出すことはできない、と宮脇氏は言い切ります。

それでは今、日本人が自らの血肉とすべき、ほんとうに学ぶべき世界史とはどのようなものでしょう? それこそが、ヨーロッパと中国とを一つにつなぐ、中央ユーラシア草原からみた「一つの世界史」なのです。

その主役である「モンゴル帝国」は、中国のかたちを根本から変節させ、ヨーロッパを滅亡寸前にまで追い込み、ロシア帝国の生みの親となりました。こんなことは教科書のどこを読み込んでも、絶対に書かれていません。

さらにそうした「一つの世界史」を追っていったとき、私たち日本人は、そのなかに「大日本帝国」が登場してくることに気づくでしょう。そう、そこで大日本帝国は日本史のなかではなく、世界史の主要な登場人物として、その姿を現わすのです。

そうした視点で日本人が現在のいびつな「世界史」を書き直したとき、いったい何がみえてくるのか……。誰も挑もうとしなかったその難問を、注目の歴史家が本書で鮮やかに解き明かします。


〈内容例〉
世界史という教科は戦後につくられた/「歴史」という熟語をつくったのは日本人/チンギス・ハーンは「蒼き狼の子孫」ではない/空前の繁栄を極めた「パクス・モンゴリカ」の真実/「支那」と「チャイナ」の語源はともに「秦」/「中国五千年」は、二十世紀に登場した概念/魏・呉・蜀の「三国時代」に漢族は絶滅した/モンゴル軍の先鋒となったのはイギリス人/モスクワのツァーリは「白いハーン」と呼ばれた/シベリアの語源「シビル」は「鮮卑」と同義/「満洲」を「満州」と書くのはもうやめよう/満洲人からすれば、モンゴル人はもとの主君筋/ダライ・ラマという称号を贈ったアルタン・ハーン/ウラジヴォストークの意味は「東方を支配せよ」/日露の密約が、モンゴルを南北に分裂させた/「シベリア抑留」は言葉の使い方が間違っている/朝鮮戦争で日本統治時代の遺産が焼け野原に/日本中心史観を超えて――新しい歴史の扉を開け……ほか

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