最終退行

最終退行

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出版社
小学館
著者名
池井戸潤
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2004年2月
判型
B6
ISBN
9784093796286

頭取を断罪せよ―乱歩賞作家によるリアリティあふれる銀行ミステリー

「負け組」と言われる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。ただでさえ業務多忙のうえ、エリート意識が強く本部の意向を第一に考えて動く支店長とも対立し、毎日のように遅くまで残業、最後に支店を出る「最終退行」の常連でもあった。バブル期の経営責任もとらず、公的資金に頼りながら、なおも会長として院政を敷く元頭取、その会長に意趣返しをしようと策謀を巡らすリストラに遭った行員との攻防。銀行ぐるみの不正の匂いをかぎつけた副支店長は、ついに反旗を翻す。 攻守ところを変えるスリリングなドラマから現代サラリーマン社会の構造的欠陥を浮き彫りにする。

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